元旦から開催中です
2016年1月1日から2月14日まで、太宰府の九州国立博物館にて特別展が開催されています。私は、ブログに以前の博物館の記事を書いていた関係で、招待券を頂いて行ってきました。
太宰府初詣の激込みを回避
全国でも屈指の参拝客を誇る太宰府天満宮。九州国立博物館はその近くなので、車で行くと、渋滞に巻き込まれると予想しましたが、あえて車で。私が行ったお昼頃はそうでもなかったのですが、九州国立博物館の第2駐車場を選択したのが大きいかも。いつも通る道は、渋滞回避のため、通行禁止になっていて驚きました。いやー太宰府、なめてました。この駐車場に停めて、博物館を鑑賞し、そのまま初詣に行けるのでここに停めるのがオススメです。でも安全なのは、電車で行くことです。
アフガニスタンは文明の十字路
古くからシルクロードが通る地域なので、様々な文化が行き交い、交流していたようです。1979年のソ連侵攻や内戦で、もう博物館の収納品は無くなってしまったと思われていたのですね。それが、博物館員によって秘密裏に地下金庫に隠されていたというから驚きです。この方々の勇気がなければ、私は、この日本で、お正月から観ることはできなかったわけで。感謝です。「私の命はそれほど重要ではない。国の財産と、受け継がれる歴史を守ることを選び、命の危険を受け入れた。」、と言われた博物館員さん、素晴らしい。
「キュベーレ女神円盤」ギリシャの女神とペルシャ風の馬車。太陽の神の横で三日月と星がきらめく。すごく惹かれました。
(以下、3枚の写真は、九州国立博物館より提供を受けました)
A nation stays alive when its culture stays alive.
自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる
カブール国立博物館に掲げられている標語だそうです。
文化と国はイコールなのですね。ならば、日本が日本であるためにも、文化が生き続けなければなりませんね。展示物よりもこのことばに感動しています。また、平山郁夫氏が、アフガニスタンから不法に持ち出され、日本にやってきた文化財難民を保護する活動をされているとか。
ギリシア語刻銘付石碑台座
この台座には、ギリシャ語で、デルフォイの神託の一部の言葉が書かれています。
「幼き者は行儀よき者となり青年とならば自制知る者となり壮年とならば正義知る者となり 老年とならば思慮分別知る者となれ さらば汝、悔なき死をえん」
これ、知りえただけで今日行ってよかったかも。
常設展もまた良し
初音の調度
徳川美術館から、初音の調度が来ていました。国宝ですよ。常設展すごすぎです。見台と旅香具箱の2点でしたが、見る価値ありです。家光の長女の婚礼家具の一部ですが、徳川家の威信をかけた調度品の一端を垣間見ることができると思います。
田中丸コレクション
今回は皿が中心でした。破魔弓の絵など、お正月らしい皿がいくつもありました。鍋島や柿右衛門など九州の磁器が美しい。
今年もできる限り、美術館博物館に足を運びたいと思います。