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こんなお金の知識のない彼とは別れなさい!叱られバーへようこそ⑪

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こんなお金の知識のない彼とは別れなさい!叱られバーへようこそ②はじめてのデートでキャッシングをする彼 「おはよう、いや、こんにちは、かな。」 和田響子は合コンで知り合った彼、冨田裕二との初め...

コンビニが好きすぎる彼

「こんばんは。」

和田響子がバーのドアを開けると、ママがこちらを見て

「あら、いらっしゃいませ。」

と笑顔で言った。
続いて冨田裕二が入ると

「あっ。」

とママと裕二は同時に声を上げた。

「えっ、何、知り合い?」

響子は驚いてママと裕二を交互に見た。

「まあまあ、冨田さん。どうぞこちらに。」
「なりこママって、秋山さんでしたか。」

カウンター席に座り、おしぼりを受け取りながら裕二は頭を下げた。

「私、冨田さんから車を買ったのよ。ロードスター。」
「えー?」

響子は心底驚いていた。

「僕、春日支店に配属になって、旦那さんがよくロードスターを見に来てて、奥さんがうんと言わないと買えないからって。確かヘル、なんだっけ。」
「ヘルシオね。」

ママが間髪をいれず言う。

「そう、ヘルシオってオーブンレンジ買うからその分負けてって。なつかしいなあ。僕あのとき初めてロードスター売ったんですよ。あの時、秋山さんは会社で働いてらしたと記憶してますが。」

得子、ロードスターを買いに行く その1夫は、スバルの軽自動車に16年も乗っている。 その間、私はレガシィを3台乗り継いでいる。ひどすぎると我ながら思う。 夫がロードスター...

「あれからいろいろあってね。」

ママが、ふっと暗い顔をしたのを響子は見逃さなかった。

「お飲み物は?」

裕二はハイボール、響子は桃のカクテルを頼んだ。

「こんな偶然があるとはね。」
「これも縁ね。」

3人は乾杯した。

「それで、冨田さんは今日休み?水曜日はディーラー休みでしたっけ。」

ママは穏やかに尋ねた。

「毎週じゃないけど、今日は休みでした。」
「ふ~ん、今日何してたの。」
「えっと、特に何もしてませんよ。朝ゆっくり起きて、コンビニに行って、戻って洗濯して・・。お昼にまたコンビニに行って。ああ、もう一回行ったな、コンビニ。」

響子は、まさかまたキャッシング?と驚いて

「えっなんで?」

と言った。裕二が初めてのデートで、コンビニATMからキャッシングで現金をおろしていたことは、銀行員の響子にとって衝撃の思い出だ。

こんなお金の知識のない彼とは別れなさい!叱られバーへようこそ⑫https://nariko1.com/archives/4767 「ああ、朝はパンとコーヒー買いに行って、昼は弁当とか雑誌と...
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得子(なりこ)
得子(なりこ)
得子(なりこ)です。このブログを運営している、大学生の息子を持つワーママです。 2015年4月からMBA取得のため、仕事をしながら大学院で勉強しました。 2017年3月修了。MBAホルダーです。 2級ファイナンシャルプランナー技能士。