中野信子さんの本
ときどき読む。
美容院で夢中になって読んだ。
「シャーデンフロイデ」
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誰かが失敗したときに、湧き出る喜びの感情のことです。
え?そんなもの、私は持ってないわ。
と思われるかもしれません。
いや~でも週刊誌が存在して、売れるということはみんな少なからず持っているのですよ。
なんであの人ばっかり
ずるい
なんか失敗したらしい。
ざまあみろ、いい気味。
この感情は、集団を守る意味があるそうです。
不謹慎な人をつぶしておかないと集団そのものが崩壊してしまうから。
5打席連続敬遠とやじ
先日、テレビで高校野球の名場面みたいな番組をちらちらみていたら、星稜高校の松井選手が5打席連続敬遠で勝負させてもらえず、結局明徳義塾高等学校に負けてしまった場面が映し出されました。
懐かしいなと思ってみていましたが、明徳義塾の校歌斉唱のときに、選手たちはスタンドから「帰れ」コールを受けていました。
高校生が、試合に勝って校歌を歌っているときにこのやじ。
誰も止められなかったのでしょうか・・・。びっくりして画面をガン見してしまいました。気の毒でしたね。
そして、この中野信子さんの本を思い出す。
あのやじは、不謹慎な人を排除しようとする集団の声だったのか。
敬遠は作戦としてありなので、そこまで?とは思いましたが、当時は誰もそれに異を唱える人がいなかったのでしょうか。
でも星稜の選手たちは帰れコールなんて望んでいなかったと思います。
本当はルールは破られていない(敬遠という作戦はルールとしてある)のに、あなた破りましたね、と言わんばかりにいけにえにしてしまう。
私たちは、どうも、「正しい側に回ってルール違反者を処罰すること」でオキシトシンやドーパミンが分泌されて快感を得るようです。
なんだか、自分の感情は実はホルモンで支配されているんだ、と知り、愕然としております。
逆にいつどんなホルモンがでるのだ、と知れば、ああ、私の今の感情はこのホルモンがでているからそう思うんだな、と冷静に対処できそうです。
そして、あなたのためを思って
という一見愛に満ちた言葉は、自分の集団を守るために発せられた言葉であること、理解しました。
あなたのためという愛は、実は自分の脳の快楽のためであり、自分の集団を守るためであり、それを阻むものは許さないということなのである。