九州国立博物館で開催中の「特別展 京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」に行ってきました。
令和にゆかりのある、坂本八幡宮が近いこともあり、太宰府は来てますね。
太宰府天満宮は、お正月かと思うくらいの大混雑でした。
参拝客の間をすり抜け、九州国立博物館へやってきました。
京都大好きの夫が、これは見ておかねばというので。
私は絵画は好きですが、う~んと思いながら見ると、驚きの数々。
特に、快慶作の十大弟子立像の目犍連立像。
浮き出た血管まで彫ってあり、超リアルでした。
六観音菩薩像
六道輪廻を表す6体。
1. 地獄道
2. 餓鬼道
3. 畜生道
4. 修羅道
5. 人間道
6. 天上道
六観音は、この六道を救う観音とされます。
6体全部並んでます。ここだけ写真取れます。
どうやって運んできたの?九州までよく来てくれたね!
背中に背負った透かし彫りが、神々しさを表現しているとのことで、美しい。
背面にも回れるし、本当に近くで見ることができます。
この六道を離れることで、無の境地にたどり着くのでは。
そして美しい、釈迦如来坐像。
これも本堂から持ってきたの??驚きの大きさ。
蓮の花に座ったお釈迦様を見上げました。
すると、お正月に引いたおみくじの言葉が蘇りました。
「誠実、実直に対処し能力の範囲内で解決を図りましょう。」
身の丈に合ったことを真摯にやるしかないよね、と不思議と気持ちが落ち着きました。
個人的に気に入っているのが誕生釈迦仏立像
手を挙げて1番と言っているようでとてもいい。思わず真似しました。
4階の常設展は、令和特集とやらで、ゆかりのものが展示されていました。
令和の文字が入った万葉集巻五「梅花の歌三十二首 併序」のページも。
また、九州国立博物館研究員の方の解説文を読むと、
旅人が催した「梅花の宴、その詩集と序文の構成」は、王義之が催した「蘭亭の宴、その詩集と序文」の構成と一致します
とあり、
中国からの舶来の白梅を愛でる唐風の宴を取り入れた梅花の宴は、当時の日本の最先端をいく雅な宴であったのは確かです
とのこと。
まさか、大伴旅人も自分たちのどんちゃん騒ぎが1000年以上経って、元号となって注目を浴びることになるとは、思いもしなかったでしょうね。
画像は九州国立博物館より提供を受けました。
会 期:2019年4月23日(火)〜 6月16日(日)
休館日:月曜日
ただし、4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館