東野圭吾が、主人公をキムタクをイメージしながら書いたという、2019年1月18日公開の「マスカレード・ホテル」を見てきました。
日曜日、朝1回目です。
観客が、年配の方が多い。朝だからかな。男性のほうが多かった。
東野圭吾ファンもいらっしゃるだろう。
キムタクファンなら、私と同年代なのもわかる。
お客様がルール
捜査のため、ホテルマンとして潜入捜査することになった新田(キムタク)刑事。
新田の歩き方、口調、態度、髪型、髭、すべてダメ出しをするホテルマンの山岸(長澤まさみ)。
それにしても、ホテルがここまでお客様のためにサービスを提供してくれているとは、驚いた。
ごねる客とは無駄な駆け引きをせず、グレードアップで誠実に対応。
チェックアウトに時間がかかって怒るのなら、請求書を後で送ると言って送り出す。
荷物の中に入れていたパソコンのデータが飛んだと言われたら代わりに入力する。
「お客様がルールです!」
と言い切る山岸。
お客様を信頼する山岸と人を疑うのが仕事の新田。
まあ、誰が犯人なのかわからないままホテルに潜入しているわけですから、つい眼光がきつくなるのも仕方ありません。
「お客様を睨まない!」
と注意されます。
全く相いれないのだが、だんだんとお互いの仕事を理解していく。
仕事での自分の役割を認識し、全力で行うさまは、ホテルマンだろうが刑事だろうが同じなのだ。
お客様を守ることができるのはホテルの中だけ。
だから私たちはお客様がホテルの外に出る時は、お気をつけていってらっしゃいませと言って送り出すと。
外に出たら守れないから。どうぞお幸せにと願いながら送り出す。
そんなふうに、心をこめて言ってもらえたら、本当に素敵ですね。
そんなホテルに、泊まりたくなりました。
マスカレード=仮面舞踏会
お客様は仮面をかぶっている。
でも私たちはその仮面の下を見ない。
ホテルという非日常の世界で気分よく過ごしてもらうために。
他人に干渉しないこと。いろいろな事情の人がいるのだ。
お客様を守る、市民に安全を提供する、同じことなのに仕事の目を通すと全く異なる行動になってしまうことがある。
対立しているようでも、共通点を見出せば、お互いの認識が変わるということも、転用できるなと思った。
それにしても、長澤まさみ、よかったです。
はきはきとしたセリフ、キムタクとのやり取りはテンポがよくて全然飽きなかった。
音楽も舞踏会のワルツが流れ、軽快でした。
Spotifyにあったので、カーステレオに飛ばして、流しながら帰りました。
帰りに息子は単行本を買って帰りました。
東雲堂がコラボ
博多の銘菓にわかせんぺいがお面を配布しているとか。
時間があったら博多駅に寄ってみようと思います。