是枝監督の2016年作品をAmazonプライムで見ました。
今は便利ですよね。1クリックで映画が見れるのですから。
なぜこの映画を選んだのかというと、朝活コミュニティで主催者の方がおすすめしていたから。
基本勧められたら見なくては、と思うが、時間が取れない。
いやいや、朝活コミュニティのメンバーである私が、時間を作れなくてどうするのか。
早起きして見るしかないでしょ。
片づけものしながら見ようと見始めたら。
じ、地味すぎる
過去の栄光を捨てられない、ダメダメの主人公(阿部寛)のダメダメな日常が、淡々と映し出される。
あ~もう、うちの息子がこんなんだったらどうしようと焦るくらい。
主人公の過去の栄光とは、一度だけ小説で賞を取ってしまったこと(それっきり書けていないみたい)。
美人の奥さん(真木よう子)とお子さんがいたこと(離婚されている)。
これでもかというくらい、過去を捨てられない。前を向けない。
だって、それが自分の生きた証のようなものだもの。
唯一光が当たった場所だもの。
捨てられないよね。
ビジネススクールで、同級生が言ってた。
「東大出てるけど、全く仕事していない上司がいる。」
ホントかどうかはわからないけれど、東大という過去の栄光だけで食べていけるのなら、それはそれで良いような気もするが・・。
しかしこの映画の主人公は、その過去の栄光では全く食べて行けず、取材と称して、探偵事務所で働いている。
しかも業務を逆手にとって、この証拠写真ないことにしますからと、依頼人が調べてくれと言った相手に交渉して、お金をもらったり。
そのちょろまかしたお金を、競輪に突っ込んでしまったり(当然全部はずれている)。
何やってんの?と呆れるしかない人生だ。
そんなダメダメな彼にはお母さんがいる。
団地で一人暮らしだ。
これ、どこ?東京?なんて交通の不便そうなところだろう。
レンジの汚れ具合とか、台所の散らかり具合とか、もう昭和のときが止まったまんま。
すごいね。この描写。
だけどこれが現実なのだと思う。
年金暮らしのお年寄りの生活なんて。
幸せは何かを諦めないと手に入らない
お母さんのセリフ。
小説家も元妻もあきらめる時が来たのではないか?
お母さんは暗に言っているのではないでしょうか。
私なら直接的に言ってしまって息子を怒らせるかもしれないな。
思慮深いお母さんですね。。
お母さんも、亡くなったお父さんも、主人公を誇りに思っているエピソードが随所に現れる。
親ってそういうものなのですよね。
みんな家に帰れば自慢の娘、息子だ、だから部下を大切に育ててほしいと昔上司に言われたことを思い出した。
ところで、私には焦燥感があった。
あるオンラインサロンで貢献できていなかった。
そもそも何を貢献すべきなのか?
出遅れているのでその他大勢だし、記事を書いても二度手間と言われるし(直接じゃないけど)。
なんか疲れてしまった。
幸せじゃなかったんだ。
だから手放した。
手放したら、新しいコミュニティが目に入ってきた。
もう、ゆるっゆる(笑)
これくらいでいいのかというくらい。
それが「朝活コミュニティ」。興味がある方、お知らせください。
何かを捨てたら何かが入ってくる。
そしてまた取捨選択すればいいんじゃないかな。
映画を見終わって、全く地味だったけど、なぜか空を見上げたくなるような、そんな映画でした。