今日は、継げるものがあるのは羨ましい話。
私が育った町は、親が商売している人が大半でした。
同級生でサラリーマンの子供なんてほぼいなかったと思います。
みんなどこかの店の子です。
名前を屋号で呼ぶのが流行ったこともありますね。
例えば三河屋の田中さんを、田中さんと呼ばずに三河屋と呼ぶみたいな。
それから、みんなあまり勉強しないのですよね。
どうせ勉強して大学に行っても商売継ぐのだからと。
それで中学の時に通っていた塾の先生が、
と怒ってました。
その話はとても心に残っています。
私は全然儲からない店の子だったので、家を継ぐ気などさらさらなく、
かといって何になりたいかと言えば、女性でも働き続けられる仕事、
例えば先生しか思いつかず、とりあえず大学まではいきたいと思っていました。
あまりにも周りにロールモデルがいなかったですね。
同級生の男子はだいたい3分の2は家業を継いでますね。
男子は男子で、やりたいことがあるのに家を継ぐのは嫌だとか、
生まれた時から何になるかが決められているのは嫌だとか、
ブツブツ言ってました。
選べないけれど、継ぐものがあるというのはありがたいことなのではと思います。
親が継げというということは少なくとも儲かっていないわけではないでしょう。
ホントにダメなら継げとは言いません。うちのように。
うちは私が大学生の時に、とうとう店を閉めて家を売り、そのお金は借金に充てて父は働きに出ましたから。
この時私は親に昔取られたお年玉貯金を返してもらいました。30万くらいかな。
これは就職して一人暮らしの時の資金となりました。
私は若い頃は
と思っていました。
シンデレラですね。
ですが婚活は思い通りにならず、別に自分で働けばいいよねと思って肩の力を抜いた時に今の夫と出会いました。
そんなものかなと思います。
今日は生まれ育った環境について思うことを話しました。
継げるものがある人、羨ましいぞ!
それではまた明日。