今日、ブラタモリで白金が取り上げられていました。
高級住宅地と言われるには諸条件があり、豪邸があること、緑があること、治安が良いことなどが挙げられていました。
その、豪邸にタモリたちは潜入するのですが、そこは旧朝香宮邸である、東京都庭園美術館でした。
昨年5月、猪瀬ゼミで東京に行った際、飛行機に乗る前に、白金を歩きました。
普通の住宅街のような気がしましたたが、不動産屋に貼られていた物件の賃料に腰を抜かしそうになった。
「1K 270,000円」とあり、にじゅうななまんえん??と二度見した。
どんだけ高いの?東京・・・。スーパーがあったけど、高級外車で乗り付ける人たちが。
なぜ白金に行ったかというと、ゼミで『ミカドの肖像』が取り上げられたから。
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以下、ミカドの肖像より。
アールデコ調の豪邸。昭和8年に建てられた宮邸。
今は東京都庭園美術館となっている。
この敷地はおよそ1万坪という広さ。
大正10年、白金御料地の一部が朝香宮に下賜された。
朝香宮鳩彦は、久邇宮朝彦親王の八男として明治20年(1887年)に生まれた。明治43年、明治天皇の第八皇女允子と結婚し、新しく朝香宮家を興す。
アールデコ様式の建物が作られたきっかけは、朝香宮鳩彦が大正11年より3年間フランスに留学した体験に基づいている。
都の職員だろうか。美術館での「宮様の・・・」と説明する姿。
皇族って貴族だったんだな~としみじみ。
万世一系だからこそのブランドとしての皇室を、平成のおわりに改めて勉強する機会を得た。
昭和22年10月13日に決定した皇族の皇籍離脱。
戦前の皇族には財産上の特権制度が与えられていた。
1 皇族歳費の制度
2 皇族賜邸地の制度
3 皇族附職員の制度
4 免税特権
しかし、旧皇族は皇籍を奪われて、歳費の支給を受けられなくなり、生活に窮したのである。
西部鉄道の堤康次郎がそこに目をつけた。朝香宮邸が軽井沢の広大な別荘を手放して、国土計画に売ることになった背景である。
本邸も当時坪700円で買ったものを1981年になって東京都に138億円で売却したのである。
そして、宮家の実務を担当していた職員は、西武が本邸を買収した一か月後の昭和25年11月から西部鉄道監査役に就任したという。ここの繋がりのえぐさ・・・。さすが猪瀬さんの取材力ですね。
ブラタモリを見ながら、昭和の初めにこれだけの贅を尽くした豪邸を建て、暮らしていた人たちがいたことに少し憤りを感じたことを思い出しました。
番組では朝香宮邸が吉田茂によって外務大臣公邸となったため、GHQに手をいれられずに済んだから現存のままとなっているような話でしたが、ミカドの肖像によると吉田茂も相当この邸宅が欲しかったようです。
みんなが欲しいと思うだけある邸宅でした。機会があれば、ぜひ行ってみてください。