今日は、支払意思額についてです。
支払意思額とは、これくらいなら払っていいと消費者が思う金額のことで、英語で言うと、willing to payといいます。
700円のランチがあって、食べてみると本当においしくて、
と思ったとします。
1000円払うというのは支払意思額で実際の価格は700円ですね。
だからここでは
1000円-700円=300円が消費者余剰
ということになります。
消費者余剰とは、消費者の支払意思額と、実際に払っている価格との差です。
支払意思額が大きいほど消費者余剰も大きい、つまりコスパがいいということですね。
逆に1000円のランチを食べて、これ、全然1000円分の価値がない、せいぜい500円だねと思えば、支払意思額は500円で、価格が1000円ですから消費者余剰はマイナスですね。
こうなると、怒りすら覚えて、二度と行かないどころか悪口を言って回ることになります。
だから支払意思額ってすごく大事で、顧客に喜んでもらうために努力することが売り上げを上げることより必要なことなんだとわかります。
そして今の顧客を満足させれば、将来の顧客獲得コストは下がることはわかりますよね。
広告にコストをかけなくても満足した顧客の口コミで将来の顧客がやってくるのですから。
逆に高くても仕方ないなと思って払ってしまう例ですが
ある人が友人への誕生日のプレゼントに花を贈ろうとしていたところ、すっかり忘れてしまっていて、誕生日が過ぎてから花屋に出かけました。
花屋で、友人への誕生日のプレゼントを贈るのを忘れて遅れてしまったのでなるべく早く送ってくれと頼んだところ、その花屋はなんと言ったと思います?
と言ったそうです。
もちろんその人は驚いて、そんな嘘をつかせたくないのでその申し出は断り普通に花を届けてもらったそうです。
翌年、その花屋から友人への誕生日の少し前に
そろそろ注文の時期ですよ
とメールが来たそうで、少々値段が高いなと思いつつその花屋で注文したそうです。
「配達が遅れたのは店の責任だと言っておきましょうか」
という一言でこの花屋は顧客の支払意思額より高い物を買わせたことになるのです。
人は必ずしもコスパだけで動かないんだなと思いました。
商売は本当に深いですね。
今日は支払意思額についてお話しました。
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