こんなお金の知識のない彼とは別れなさい!叱られバーへようこそ②はじめてのデートでキャッシングをする彼
「おはよう、いや、こんにちは、かな。」
和田響子は合コンで知り合った彼、冨田裕二との初め...
「あの、キャッシングって?」
響子が恐る恐る裕二に尋ねると
「え、和田さんの銀行もやってるでしょ。残高がゼロになっても下ろせる設定のやつ。
あれ、便利だよね。」
裕二は当たり前のように話しながらハンドルを握り、ドライブモードにシフトしようとした。
「あの!」
響子は叫び、その声に驚いた裕二は、慌ててパーキングに戻した。
「どうしたの?」
「いや、あの、キャッシングしてまで出かけることもないかなと。
今日のデート代は私が持ちますから!」
響子は自分でも何言ってるんだと思いながら、裕二の顔を見てきっぱりと言った。
「そ、そんなのダメだよ。僕が持つよ!」
裕二は、慌てて言った。
すかさず響子は尋ねる。
すかさず響子は尋ねる。
「冨田さん、キャッシングの金利、ご存知ですか?」
「さ、さあ。」
やっぱり、と思いながら、響子は一呼吸置いて言った。
「15%くらいですよ。」
裕二はピンとこないようだった。
だいたい、金利って何?という状態のように見えた。
だいたい、金利って何?という状態のように見えた。
そしてたぶんそれが高いのか安いのかよくわからないのだろうなと思った。
だって窓口でもそうだもの。
キャッシングの機能もつけておきますね、とお客様に何気に言っているが、それがどれだけの金利なのか、しっかり説明はしていない。
しかし、初めてのデートでこんな説明をするのもなんだか違う気がしてきた響子は
「とにかく私、行きたいところがあるので連れて行ってもらえますか。」
と言った。
「どこ?」
「福岡市の総合図書館。」
「図書館?」
今度は裕二が驚きの声を出した。
こんなお金の知識のない彼とは別れなさい!叱られバーへようこそ④https://nariko1.com/archives/4618
「はい、行きましょう。図書館。」
響子は、なるべくお金を...
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