先日、鉄道会社の方にお話しを伺いました。社内で新規に事業を立ち上げる時のキモを教えてもらいました。
- ビジネスモデルをきちんと作りこむ
- トップの理解を得る
- 環境、体制の整備をする
- フォロー体制に気を配る
しっかりとした事業計画を作り、会社のトップが新規事業をやるんだ、という理解があって初めて下が動けるわけです。私も組織にいるのでわかりますが、トップがやれと言ったらもうやらなければならないのです。無理とか、絶対言えません。だからこそ、トップがぶれずにやると決めてくれると話は早いですよね。そして、自分たちだけでは当然できませんので、関係各所から共感を得ることが大事。最後に経営の資源を使う。具体的には人モノ金ですが、これも協力がないとフォローの風が吹きません。頭を下げて回ります。は~サラリーマンは大変。
M&Aをやると決めたら
同業他社、地場企業へのヒアリング。どういうタイミングで役員に了解を取ったのか、とか、撤退の見極めとか。教えてくれるのですかね??そして金融機関へのあいさつ回りをしたそうです。これはM&A情報収集の確保のため。とにかく案件の話があったらすぐ教えてくださいと言って回る。次に、新規事業支援の委員会を設置したそう。役員一人ひとりにアンダーで了承を得ていたらスピードが大事なM&Aなのに、間に合わないから。その後、関係グループ会社のトップ同士で意見交換をしてもらい、本気でやるという意識、理念の共有をしたそうです。
理論と情熱、スピードとネゴシエーション
まずは理念を掲げ、計画が進む仕組みを作り、情熱で人を動かす。そのためにはスピードと下調整。確かに、事前に上司に耳打ち、打ち合わせ、了解をアンダーでとるのは面倒です。しかし、あとで円滑にハンコを押してもらう手段としては回り道のようで一番早い。組織って大きなところはどこも一緒なのですね。サラリーマンの生きる術を見たような気がします。お疲れさまです。
時間ぴったりに話が終わることにも驚きました。たくさん、プレゼンやってきたのでしょうね。え~とか余計な言葉が全然ない。今日の流れを説明したあと、いきなりまとめに入るところが参考になりました。今日はこれを絶対伝えるのだ、というポイントがわかりました。クラスにもプレゼンが上手な方がいますが、まず結論から入るのです。目の前のお客さんは一体何を聞きたいのか、考えればおのずと何を一番に言うべきかわかりますね。ホント、勉強になりました。