太宰府にある九州国立博物館で開催中の「始皇帝と大兵馬俑展」に行ってきました。
私は楽しかったです。何がって始皇帝の思考(シャレではない)。
この人、本当に権力が永遠に続くと思っていたんだ、死んでも皇帝であり続けたいんだ、わかるわかる。だから生きているうちから自分の墓の用意をしてたのですね。展示品の中の双龍璧文空心磚(そうりゅうへきもんくうしんせん)という宮殿の階段に使われたレンガを見ると、始皇帝が龍に迎えられて殿上を上がる様が思い浮かび、どれだけ自分が神に近いと思っているのかと驚きました。龍は神の使いですからね。
兵馬俑の3D
1Fのフロアでは、スマホで撮影すると、兵馬俑が浮き上がってくるような写真が撮れます。面白いですよね。
度量衡の統一
両詔権(りょうしょうけん)が展示されていました。権とは分銅のことだそうで、計量の基準を始皇帝が統一したのだ。計るって正確にしないと、国が乱れるもとになりますから、これを統一できたということは、始皇帝の力がすごかったということなのでしょう。
ど迫力の兵馬俑
展示室を道順に上がっていくと、スロープになっていて、なんで上がるんだと思っていると、ぬけでたところが一面兵馬俑!見渡せるようにすこし高くしてあるのですね。この工夫は、へ~と感心しました。
1Fでみた3Dが実物で目の前に!本当に一人ひとり顔が違います。始皇帝は8000体も作ったそうです。
音声ガイドは壇蜜さん
ほかの博物館もそうかもしれませんが、例えば音声ガイドが有名人だったりすると、お、聞いてみようか?となりませんか。今回は壇蜜さんでした。あの色っぽいささやく声で、「始皇帝は~」と解説する違和感が何とも言えずぞくぞくしました。これ、ディーン・フジオカだったら絶対女性は音声ガイド借りるよね。男性女性選べるといいのに・・壇蜜さんでも全然OKでしたけどね。音声ガイド、侮れないと思うのですが・・。これで市場の縁にいるが、今回は兵馬俑だからいいわと思っている女性陣にアプローチできませんかね?
相変わらず常設展は充実しています。
私個人としては、常設展も断然見ごたえがあると思っています。常設展だけでも見に行く価値はありますね。
ブドウの螺鈿の箱の美しさ。また、芦屋釜の展示や実際釜を触れることができたり、遣唐使のコーナーでは香辛料や石を触れたり、楽しかったです。
今回、田中丸コレクションは、春らしい色絵のお皿が並んでいました。
余談ですが
天満宮で、小学生くらいのお子さんが、「博物館行ってみたい~。」とお母さんに言っていたのですが、「お金かかるから」と却下されている様子を見て、ええっ行かなきゃだめですよお母さん!と叫びたくなりました。 割引券を参道のお店が配れば来てくれるかも。もしくは子供はただとかにすれば、大人も来るのに。どうしたら参拝の帰りに博物館に寄ってもらえるのでしょうね?
私の息子が小学生のころは、Jリーグの試合のただ券が学校通じて申し込めました。観客動員数を増やしたかったのでしょうね。まあただなら行ってみるか、と私は息子を連れてアビスパ福岡の試合を見たことがあります。それがきっかけで何回か続けて行ったことも。まんまとはめられましたが、行ってみないとわからない楽しさがあるんだなと思いました。食わず嫌いは損ですね。そんなふうに顧客に思わせたら勝ちでしょうね。
中国の歴史の漫画は、入学祝にいいかもです。
最後になりましたが、文中で使用した展示物の写真は、九州国立博物館より提供をうけています。ありがとうございます。
特別展『始皇帝と大兵馬俑』
平成28年3月15日(火)〜6月12日(日)
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s43.html
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☆★ 福岡県太宰府市石坂4-7-2
☆★ 九州国立博物館