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こんなお金の知識のない彼とは別れなさい!叱られバーへようこそ⑩

こんなお金の知識のない彼とは別れなさい!叱られバーへようこそ⑨https://nariko1.com/archives/4687 響子と麻子は、商店街の方へ歩いて行った。まだ9時前だから地下鉄...

商店街に入り、明るいアーケード内を歩きながら

「あー緊張した。」

と言って響子は深く息を吸って吐いた。

「面白かったー。」

と麻子は笑った。

「もー人ごとと思って。」
「ふふ、ディーラーの彼、連れて行くの?」
「えっ、うん、そのために今日来たんだもん。」
「まーせいぜい叱られなさいな。」

麻子はクスクス笑ってスマホを見た。

「あーもうすぐ地下鉄来るよ、急ごう。」

麻子はYahoo!乗換案内のアプリをチェックしながら言った。
麻子の家は大橋なので一旦天神まで出て西鉄電車に乗り換える。
響子の家は香椎なので地下鉄中洲川端から貝塚線に乗り換えてさらに西鉄香椎線。
2人は反対方向だ。

「じゃ、また明日。」

2人は改札に入り、駅構内で別れた。
響子は、貝塚線の列車を待ちながら、スマホを見ると、裕二から楽しかった?とLINEが来ていた。
裕二には、今日は麻子と蕎麦を食べに行くと入れていたので、天ぷらの写真だけ送信していた。

「面白いバーを見つけたので、今度行こうね。」

と返事した。
すぐ既読になった。
バーに行こうなんて、変だったかな。
響子は少し心配になったが

「いつ行く?」

と速攻でLINEがはいった。
いつにしようかな。早いほうがいいよね。
裕二の次の休みは来週の水曜日らしい。

「来週の火曜日か水曜日はどうですか。」

響子はすばやく文字を打った。

「じゃ、水曜日。僕は休みだから何時でもどこでも合わせられるよ。」

平日で次の日も仕事だし、ご飯食べて早めにバーに行けば混んでないだろう。
やりとりをしているうちに貝塚行きの地下鉄が来た。

次の朝、響子は出勤すると、小久保がすでに席に座って仕事をしていた。

「小久保さん、おはようございます。昨日はありがとうございました。」

響子は笑顔で挨拶をした。

「おはよう。どういたしまして。遅くならなかった?」
「はい、おかげさまで。」
「そう、よかった。」

小久保はそう言うと、何を話していいかわからなくなって、書類に目を落とした。
響子は一礼してカウンターの方へ行き、麻子におはようと声をかけた。
小久保はパソコンの画面を見るふりをしながら、ディスプレー越しに響子と麻子の様子をちらっと見て考えた。

「しかし、挨拶以外に何を話せばいいのか?急にいろいろ話しかけても変だし。うう~ん。」

よほど難しい顔をしていたのか、営業課長が

「そんなに難しい案件があるのか。」

と声をかけてきた。うわ、まずい。
そうだ、俺は金にルーズじゃないってところを和田さんに見せればいいのでは?
小久保は自分で自分に納得し、

「大丈夫です、課長。」

と笑顔で返事をした。

「そうか、頼むぞ。」

課長は自分の席に戻った。
いかん、仕事に集中せねば。小久保は稟議書の続きを作成し始めた。

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得子(なりこ)
得子(なりこ)
得子(なりこ)です。このブログを運営している、大学生の息子を持つワーママです。 2015年4月からMBA取得のため、仕事をしながら大学院で勉強しました。 2017年3月修了。MBAホルダーです。 2級ファイナンシャルプランナー技能士。