『シリコンバレー参加募集中です』
2015年12月。大学の全学部、全大学院の学生へのメッセージが来た。私には関係ない。だって平日5日も休めないし。そう思っていた。ただ、ビジネススクールの一期上の先輩が、去年行ってよかったーと言っていたのだけは、記憶していたので、私の中で何か引っかかるものがあったのだろう。その締め切りの2日前。先輩に、シリコンバレーの授業に行かれたのですよねと何の気無しにFacebookのメッセージを送った。すると、いきなりFacebookでグループが作られ、シリコンバレーに行った、その先輩ともう一期上の先輩が私にアドバイスを開始するではないですか。あ、後に引けなくなった・・どうしよう。
全力でレポートを書く
応募の要件にレポートと面接とあったので、先輩にフィードバックをもらい、たったの2日間で書き直しを繰り返す。平日の月、火の夜、仕事から帰ってへろへろになりながら乗り越え、締切日ぎりぎりに送信。もう、これで落ちたら仕方ないね、という妙な達成感があった。
そして面接
2016年1月7日、も~なんで昼間に面接なんだと思いながら、午前中仕事をやっつけて、午後大学に向かった。何を聞かれるのかは、先輩方からざっくり聞いていたので、何とかこたえられるだろうと思っていた。仕事で修羅場を潜り抜けているのだ。これくらいなんだ、という気持ちだった。そして、センター長との面接。とても穏やかな先生で、まなざしがとてもやさしい。国立大学の先生なのになんだろう、このやわらかい雰囲気は。こちらが戸惑うくらいだった。いろいろなことを聞かれたが、起業とは、社会的な問題解決を、技術を使ってやることだとおっしゃる。その、困っていることを勉強ばかりして何もわかってない学生に少しでも話してもらえますか、と先生から頼まれてしまった。ええっ私でいいのだろうか。しかし、働きながら子育てをして、たくさんたくさん困ったことがあったので、そういうことならいくらでもお役に立てると思います、と言って面接は終わった。合格しているといいな・・・。